またまた11月7日付けローカル新聞道新の「各自核論」に突っ込み
まず吉田氏、皮肉っぽく言えば「出生率回復のために」とやらについて。いったい日本のどこに「保守的でない」時代があったのかの説明がない。
保守的な社会と出生率との関係性の説明が不足、あと気になるのが「子供を産むインセンティブ」、成果主義の企業でもあるまいしモチベーションがどうこうという問題とは違うと思います。
価値観の転換(教育啓蒙が最も重要と思われる)が必要なのであって、側(法整備や保育所完備など)ばかり良くても効果は薄いと思うがいかがかな?
長い時間をかけて出生率が下がったので、急激に回復などありえません。漠然とした将来に対する不安や格差の問題が根底にあり、こういった不安を取り除く努力が必要です。
出生率低下の原因に触れていないのも適切な解決策を見つけられない遠因です。
最初から出生率低下と保守的な社会というイメージがあってそこを無理に結び付けようとするから、説得力のない小手先(技術論に陥っている)の論文になっているのです。
スタート地点が原因の分析から始まって、背景などの説明があって解決策の提言というような流れが必要。先生で物書きなんだから。
宮内氏の「噴き出した民族と宗教」イデオロギーといった対立概念のすり替えによって為政者は人民を支配してきたのであって、文明の衝突とか宗教の対立、民族の対立などという単純な二元論による解説では通用しないほど世界は多価値化しておりすでに古臭い論理になっているとに気づいていないと思われるが。
9.11の下りもアルカイダによるテロ説には多くの反証疑問があげられており、単純なイスラムと欧米対立などといった理論では説明できなくなっている点には全く触れていない。
またまた11月14日付けローカル新聞道新の「各自各論」に突っ込み
まず星野氏、「ヘイトスピーチに対するカウンター行動」に対する無関心層の「シニカルな拒絶反応」には「無関心なりの態度をとればよい」とばっさりと切り捨てているが聞く耳持たずの態度は自分たちのカウンターは認めるが自分たちへの他のカウンターは認めないという傲慢さは自己矛盾していないか?。
「日本社会の性格がよく表れている」基本的に個人主義の性格が強い欧米や中国韓国あたりと違うのは当然で欧米と同じでなければならない必要はない。(アイデンティティーの問題も含め重要。金子美鈴じゃないが違っていてよいのだ)
高橋氏の「ばくちは地域社会を壊す」は全く同感で。社会福祉や地域経済を「ばくち」で賄おうなどとは、日本の知性や品格はどこに行った。
坂東 眞理子女史が「女性の品格」を書いて以来、いろいろな物事の「品格」が問われているが、すでに没落したイギリスやヘッジファンドなどの欲望経済による中産階級が崩壊したアメリカ、支配階級が守銭奴化した中国など
「品格」のかけらもないような国と同列になる必要はない。
韓国やアメリカの失敗例も報道されているが日本の為政者(権力者)たちはまだご執心らしい。
イメージの有無は物書き(特に創作する人種)
にとって最も重要なものと思うが、それだけで勝負するようでは修行が足りないと言わざろう得ない。
最近のブログブームに引きずられているのか所謂プロといわれる連中のレベルも素人並にダウンしているように思われる。
道新は金あるんだからもう少し骨のある自論を張れる論客を登用してほしいものだ。
※まとめに時間がかかるのでタイムリーに掲載できません。